安野モヨコのポショワール

今日は竹久夢二美術館に、「夢二装幀事始-夢二で見る近代日本装幀のあゆみ-」展を
見に行ってきました。
実は先日行ったら、早すぎて別の展示だったのね。
夢二の装丁の展示があったから別にいいんだけど(^^;;
で、今回はそのリベンジ、というか再訪。

今回は恩地孝四郎の作品その他、ほかの明治の装幀が多く出ていました。
恩地孝四郎は、竹久夢二のところに18、9のころから出入りしていて、
言うなれば愛弟子だったのですね。知りませんでした。
いずれにしても、いろいろ見ることができて満足のいく展示でした。

夢二美術館は弥生美術館と同じ建物。弥生美術館の「少女の友」展を見て、
その上、3階でやっていた「安野モヨコ展」を見たら、これがすごいヒットでした。

e0098256_2321421.jpg

安野さんは『さくらん』を描くときに浮世絵をいろいろ見て木版画にはまり、
その延長でポショワールに。。。

--ポ、ポショワール??

解説によるとこうです:
  ポショワールとはフランス語で、主に薄い金属版を型抜きし、
  その孔に合わせて上から刷毛で手彩色する技法です。
  英語のステンシル、日本では合羽刷りに相当しますが、
  ポショワールはそれらを極めて高度に技巧化した手法といえます。
  安野は試行錯誤の末、独自の紙をイメージにあわせて自由に型抜きし、
  慎重に絵具を重ねながら彩色する、
  安野流ポショワールといえる手法を生み出しました。

安野さん自身このように安野流という風におっしゃってるので、
会場で見た安野さんの方法を言いますと、

絵を描いてトレペに写す→配色をきめる→トレペをそれぞれの色にあわせて切り抜く→
インクスタンプもしくは版画用絵の具を使って、一枚の紙にステンシルを重ねて彩色する
(版画みたいに薄い色から順番にステンシルの版を重ねる)

というもの。
「スクリーントーンでカットは慣れている」という安野さんのカット、すんごく細かい。
そして、確かに版画の風合いも出ている。。。

最近、なぜか木版画にとても惹かれている私、
このポショワールという技法にも惹かれてしまいました。
それになんといっても安野モヨコの絵もすてきでした♪
(当方、なにをかくそう『美人画報』愛読者でした、効果出てないけどw)


参考資料:
19世紀はじめの欧米のポショワールのサイト
こちらも。なるほど。。。
[PR]
by youyouhibiki | 2009-10-25 23:07 | 美術 | Comments(2)
Commented by キタミ at 2009-10-26 07:47 x
以前お見せした『風車小屋便り』もポショワールですよ。
Commented by youyouhibiki at 2009-10-26 21:22
なんと! そうだったのですか!
当時のヨーロッパのジャポニズムってかなりのものだったのですね。

(そうと聞くと、また見たくなり。。。キタミさんも早く無事に樹から下りられ
ますように! そしたらまたゆっくり見せてくださいね。)


本のこと、詩歌のこと、美術展のこと、and so on...


by youyouhibiki

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

about me

カテゴリ

全体
美術
詩歌(下記以外)
 連句・歌仙
本(下記以外)
 装幀・デザイン
 アルスのノートと本
 平安~鎌倉の文学
 芥川/片山廣子
 ポール・クローデル
 ウィンター/ディキンソン
音楽・演劇・映画
旅・散歩(下記以外)
 練馬/東京散歩
 鎌倉散策
 花遍路 豊島八十八箇所
写真
仕事
思う・考える
コルベ神父
つくる
衣食住
Dogs & Cats, etc.
子ども時代
未分類

検索

以前の記事

2017年 07月
2017年 06月
2015年 07月
2015年 01月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 01月
more...

記事ランキング

最新のコメント

コメントありがとうござい..
by youyouhibiki at 23:51
コメントありがとうござい..
by youyouhibiki at 22:54
古書通さま お知らせあ..
by youyouhibiki at 14:08
昨日、小町通に行きました..
by 古書通 at 08:31
dizire_san ..
by youyouhibiki at 00:04

画像一覧