神住まふ山~京都・八幡
急に京都に行く用事ができたので、
宇治の近く、八幡(やわた)というところに住む友人宅に泊めてもらった。
学生時代からの友人と話すのが楽しいこともあるのだが、
八幡の山が放っている「気」というかエナジーというか、
それに会いにいくのが楽しみなのである。
石清水八幡宮のあるこの男山は、八幡駅を降りるとすぐにある。
写真だと山奥のようだが、山ぎわまで普通の民家がつらなり、
大鳥居から石の階段が山頂へ導いてくれる。
友人宅へ行くたびに「この山、なんか気を放っているよね」と話す。
友人も、ここがあるから住まいを決めた、という。
神社のサイトには、このように記されている。
吾れ都近き男山の峯に移座して国家を鎮護せん
石清水八幡宮の創建は平安時代初めの貞観元(859)年、
大安寺の「行教」という僧が豊前国(大分県)の宇佐宮におこもりになった際、
八幡大神様の御託宣(お告げ)を蒙り、同年男山の峯に八幡三所の神霊を
奉安申し上げたことにはじまります。
翌年貞観2(860)年4月3日のことでした。
おそらく神社が建立される以前から、山は気を放っていたのだろう。
やがてそこを神住まふ山として崇めるようになったのだろう。
今も山全体が神社として護られているために、
自然も破壊されていない。幸福な山である。
京阪八幡駅で朝、友人と別れると山頂の神社まで階段を上ってみた。
小雨が降りはじめたが、山に包まれて新たな気を存分に吸った。
そして新幹線で東京に戻った。
冬霧の雨にかわりて神住まふ
山にしあれば魂しづもれり
by youyouhibiki
| 2007-12-09 21:43
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