『とくとく歌仙』~私が歌仙を巻くまでのこと

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以前から、歌仙(連句)というものに興味がありました。
歌仙とは、575 の長句に 別の人が 77 の短句をつることを繰りかえして
36句にして完成するという詩歌の形式です。
歌仙を2人以上でつくることを「歌仙を巻く」と言います。

その昔、芭蕉も弟子たちと巻いていたのですが、やがて廃れてしまいました。
そんな歌仙を大岡信、丸谷才一、井上ひさし、高橋治らが巻いているのが
『とくとく歌仙』(文藝春秋社)で、私は、この本が出た1990年代から、
図書館で何度も借りて読みました。(その後、購入)

歌仙には、ルールがあり、ここで月の句を出す、花(桜)の句を出す、
春の句を出す、などいろいろややこしかったりもします。
それに、1句目と2句目は意味が繋がっていなければならず、
2句目と3句目も繋がってなければならない、しかし
1句目と3句目は繋がっていてはならない。。。という規則上、
あとで読む人には、ちょっと意味がわからない句の羅列のようにもなってしまいます。

しかし、この『とくとく歌仙』では、なんと皆さん面白そうに、そしてときには苦しそうに
巻いていらっしゃることでしょう!

「なんだかよく分からないけど、歌仙って面白そう。。。これは機会があったら
巻いてみたいな。巻いてみたら逆にルールなども分かるかもしれない。。。」
俳句ですら作ったことがないのに、ずっとそう思っておりました。

ところが4年前に、お友だちが俳句メールをくれたので、お返しを575で返したことから
上手いヘタは別にして、俳句を作ることができるようになりました。
そして、俳句をまだ20句ぐらいしか作っていなかったのに、
私は無謀にも、友人に頼み込んで相方になってもらい、歌仙を巻いたのでした。。。

ルールは本を読んで、とにかくその通りにやってみる、という
かなりのギャンブルではありましたが。。。(苦笑

その後、連句の好きな方がSNSで見つかったりして、
4~5回ほど巻いたのですが、新たな発見もあり、
その難しさとともに魅力に惹かれています。

今回、『とくとく歌仙』を引っ張り出してきたのは、
当時はよく分かっていなかった解説を改めて読んで見るためだったのですが、
見よう見まねで歌仙に挑んだ頃が懐かしく(と言っても3~4年しか経ってないのですが)、
こちらにはこんな思い出話を書いてしまいました。

歌仙については、これから少しづつでも書いていければと思っています。
巻く当事者が一番楽しい、即興の芸術の楽しみと素晴らしさを
一人でも多くの方に知っていただければ、と思っています。
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by youyouhibiki | 2008-02-19 23:17 |  連句・歌仙 | Comments(0)


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