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雁の道

雁の道_e0098256_23383232.jpg
先日、所用があって浮間舟渡まで行ってきました。
池袋から埼京線に乗り、赤羽の先の北赤羽で荒川を渡り、次の駅です。
駅に降りると公園があり、水鳥が泳いでました。
荒川から水を引いた人口池かと思ったのですが、
どうやらこちらが荒川の本流だったようです。
雁の道_e0098256_2339740.jpg
    (クチバシの黄色いのはヒシクイと思ったらカルガモだそうです。右の子はオナガガモの雄なのだそう。)

昔から冬の水鳥を見ると思うことがありました。
  1)水鳥は水が冷たくはないのだろうか?(足はシモヤケにならないのか?) 
  2)雁と鴨ってどう違う?
     →「雁と鴨の違い」

古来、和歌には雁を詠んだ歌が多いのですが、
私は雁が編隊を組んで飛んでいるのを見たことがないように思います。
「月に雁」というのももちろん見たことありません。
というわけであちこち探してみたら、こちらのサイトに写真がありました。
そういえば以前、おんたいさんの日記で雁風呂のことを教えてもらいました。

日本に秋に飛来する雁は、木片を口にくわえ、または足でつかんで
運んでくると信じられていた。
渡りの途中、海上で休息するためであるという。
日本の海岸まで来ると海上で休息する必要はなくなるため、
不要となった木片はそこで一旦落とされる。そして春になると、
再び落としておいた木片をくわえて海を渡って帰っていくのだと
考えられていた。
旅立ちの季節が終わりもう雁が来なくなっても
海岸にまだ残っている木片があると、
それは日本で死んだ雁のものであるとして、供養のために、
旅人などに流木で焚いた風呂を振る舞ったという。(wikipedia)

あくまでも伝説なのだそうですが、自然と共存していたご先祖さまたちの
やさしい暮らしぶりが思い浮かびます。

さらに今回検索していて「雁道」なるものを知りました。
雁道(がんどう/かりのみち)は、近世以前の日本人が北方に存在すると
信じていた架空の土地の名称である。
江戸時代には韓唐(からとう)とも書かれ、中国においては
月氐国(げつていこく)と同一視された。
中世の行基式日本図において、陸奥・蝦夷の北方、
あるいは朝鮮半島の東側に記されており、
雁などの渡り鳥の故郷である極北の地にあり、
人が足を踏み入れたことのない、あるいは龍などの人外が
住まう土地であると信じられていた。
また、この知識が中国や朝鮮半島にも伝わり、
日本を描いた地図には羅刹国と並んで
雁道が描かれているものがある。

江戸時代中期以後の正確な地理知識の普及と人の住まう国・ロシアが
現実問題として南下するにつれて
地図から姿を消すことになった。(wikipedia)

さっそく調べてみたら行基の地図が載ってました。
ほんとうに「雁道」も載っていました。
雁の道_e0098256_22132038.jpg

by youyouhibiki | 2008-12-02 22:07 | 旅・散歩(下記以外)


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