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ダーシェンカ

昨日、図書館へ行ったらリサイクル本が出ていた。
数冊まで持ち帰り自由なので見てみたら、
A4版の『ダーシェンカ』があったので、ありがたく頂いてきた。

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『ダーシェンカ あるいは子犬の生活』(SEG出版・保田亜矢子訳)
カバーには
  「出版以来、世界中でロングセラーを続ける『ダーシェンカ』を、
  1936年版カレル・タイゲのブックデザインのまま、
  本邦初チェコ語からの翻訳で再現しました。」
とある。1995年にこういう本が出版されていたとは知らなかった。

ダーシェンカ_e0098256_181572.jpg

結婚してからずっと、締め切りと家事・子育てに追われて、
読書以外趣味を持っていなかったので、50歳のときに何かやりたいと思い、
行ったのが朗読教室だった。

そこに通いはじめて、私の何かがかわった。
ときどき、女優さんがインタビューなどで
「子どもの頃、とても内気だったので、母が心配して劇団に入れたら、
性格がかわった。。。」と話しているのを聴くけれど、
私も同じだった。かなり出遅れたけど。w
ダーシェンカ_e0098256_183065.jpg

教室では、3ヶ月に一回、好きな作品を朗読する会があり、
私は『ダーシェンカ』を読みたかったのだけど、訳があまり朗読向きではなかった。
結局、課題の漢詩・李白の採蓮曲を読んだ。
ただ読むだけではつまらないと思って、詩の前に口上を述べることにした。
そうしたら朗読だけではなく、文章をつくることにも目覚めてしまった。
『ダーシェンカ』と朗読には、そんな思い出がある。

結局、朗読教室は1年くらいしか続かず、その後は文章を書くことに
のめりこんでしまったのだけど、性格は朗読ビフォー&アフターくらい、
かわったような気がする。。。
(もっとも、小学校からの親友に言わせると「もともとそういう人ではあった」と
いうことになるのだけど。苦笑)

もらってきた『ダーシェンカ』は、文章がとてもこなれていてまさに朗読向き。
読んでいて、ちょっとばかり朗読がしたくなってきた。
周りに小さい子がいないのが残念だなぁ。。。

…ごらんのように、初めて歩くということは、
かなり大変な仕事なのだ。
しかも、自然の声というのが厳しい先生で、
ちっちゃな子犬といえども手をぬかない。
それでいて、じっくり教えてくれないことがある。
子スズメに飛び方を教えたり、
イモムシに食べてもいい葉と悪い葉を
教えなければならないからだ。
そんなとき自然の声は、ダーシェンカに宿題を出してくる。
(例えば、犬小屋のすみからすみへ斜めに横切ることなど)。
かわいそうにダーシェンカはひとりで、
必死にやりとげなければならない。
あんまり一生けんめい宿題をやったので、
とうとう、かわいい舌を出してしまった。
まず右の前足--こんどは左のあと足。
(あれあれ、どうしよう、一体どっちが左かしら。
こっちかな、こっちかな?)
--ええと、それからどうするんだっけ?

by youyouhibiki | 2009-02-12 00:54 | 本(下記以外)


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