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カテゴリ: 鎌倉散策( 16 )

本のお礼

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鎌倉の木犀堂さんに行ってきました。
コメントを頂いて閉店のことを知っていましたので、
お願いして写真を撮らせていただきました。

文学・芸術専門で他に決してブレず、
整然とレイアウトされた古書は新たな価値を帯び、
いつも楽しませてもらっていました。

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上村典子の歌集に、
  鎌倉市雪の下なる木犀堂古書奥付に朱の印ともる
という歌があります。
お店の灯が消えてしまって、これほど寂しいことはありません。

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ほしい本がいっぱいありましたが、結局、
確かに読むだろう山本健吉の本などを買い、
ご店主にお礼を言って書店をあとにしました。
今日(7/15)が最終日と聞いています。
どうぞいつまでもお元気で。感謝
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by youyouhibiki | 2014-07-18 18:07 |  鎌倉散策 | Comments(0)

シラスの味を知らずんば。。。

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鎌倉は雨でした。
みどり雨と言うんでしょうか。
俳句の季語、緑雨(りょくう)、青葉雨。
北鎌倉から鎌倉へ抜ける車窓から見た緑のトンネル、
それはそれはきれいでした。

鎌倉に着いたら、結局お寺方面へ歩く気がしなくて、小町通りで
ショッピング&イーティング!

2日間で食したもの:
9割そば、天ぷらつき。
生シラス丼、お刺身。
生ハム(すんごく美味でした)。
美味しいお豆腐、天丼、またもやシラス。
ワイン、ヒール、などなど。。。

鎌倉の生シラス、ほんとうに美味です。
行ったらぜひ召し上がってください。

買ったもの:
花柄ワンピ、白いシャツ。
ソーセージと豆腐(息子たちへのお土産)
ブタ毛の歯ブラシ、わかめ、フキ味噌。
ちりめんジャコ、キャラブキ、柏餅、などなど。。。

お昼に着いてあくる日、お昼をいただいて帰ってきました。
短時間でしたが、平安時代の方違えのようなものかと思います。
気分転換できました。

写真は逗子のヨットハーバー。
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by youyouhibiki | 2009-05-07 22:29 |  鎌倉散策 | Comments(2)

吉田秋生『海街diary』

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鎌倉・小町通りに行くのには目的があって、
ひとつは古書店・木犀堂
今回は、店頭に出ていた文庫本を買いました。

そして次は鎌倉駅の方へ戻ったところにあるふつうの本屋さん。
初めて入った小さなお店ですが、ここがよかったんですよ。
奥の方で小学生3~4人が本を見ながらふざけていたら、
30~40歳台くらいの店番の女性が
「やめなさ~い! それは売り物です!」
と大きな声で注意していた。
その声が明るくてきっぱりしていて、
子どもたちもちゃんと止めていた。

で、私はコミックの棚へ行き、お目当ての『海街diary』を見つけ、
レジに持って行きました。
『櫻の園』や『河よりも長くゆるやかに』でおなじみの
吉田秋生さんの作品です。
「今日の平凡社」というブログ(平凡社の営業さんたちのブログ)で
年末に「他社のでよかった本」のひとつに推している方がいて、
しかも鎌倉が舞台なので「買わねば!」と思っていたのです。

レジに本を置くと、さっきの女性が、「これ、いいですよ!」とにこにこ。
「東京でなかなか見つからなくて、こちらならきっとあると思ったんです」と言ったら、
「ぜひ読んでください。当店のイチオシです!」と胸を張ってられました。

あらすじ:
  鎌倉で暮らす三姉妹の元に、幼い頃に離婚して家を出て行った父の訃報が届いた。
  15年以上会っていない父の死を特に何とも思えない次女・佳乃。
  三女の千佳も父親との思い出がほとんどなく、佳乃と同じ気持ちだった。
  しかし、長女・幸に頼まれ、葬式に出ることになり山形へ赴いた佳乃と千佳だが、
  そこで年齢の割にしっかりしている中学生の異母妹・すずに出会う。
  『ラヴァーズ・キス』の朋章や美樹・緒方の弟たちも登場する、
  家族や友達との絆を描く物語。(wikipediaより)

帰りの電車の中でさっそく読んだのですが、ほんとにいい! 
出てくる三姉妹もいいし、異母妹のすずちゃんもいい。
吉田秋生作品に出てくる女性はどこか男前なんだよね。
そして思わず吹き出す箇所も多々あり。。。
(夫は私とは他人のフリをしようとしていました)
そして脇役の鎌倉住人の人たちは、先ほどの本屋さんとどこか似た雰囲気。。。(^^)

久しぶりに買うコミックスだったかも。
さっき読み終わったので、息子に貸そうと思ってます。(置いておけば読むかな?)
次巻が出るのが楽しみ。
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by youyouhibiki | 2009-02-21 23:54 | 鎌倉散策 | Comments(2)

鎌倉へ

またもや鎌倉へ行ってきました。
今回は日帰りです。
仕事が忙しくなるとどこかへ行きたくなるのですが、
最近は鎌倉へ行くことが多いです。
生まれ育った京都に似ているからでしょうか??

今日行ったのは、鎌倉から海の方へ向かって左側のあたり。
頼朝が軍議を行い大勝したという大巧(だいぎょう)寺→
日蓮聖人が辻説法を行う拠点とした本覚寺→
北条時政・政子らによって一日のうちに滅ぼされた比企一族屋敷跡であったという
妙本寺のあたりを歩きました。
比企谷(やつ)を奥へと歩いていくと、お寺の本堂の後ろはすぐに山。
その景色は京都鹿ヶ谷に似ています。

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↑妙本寺。このあたりのお寺は人もあまり多くない。

このまま道なりに行くと、日蓮が「立正安国論」を書いたという安国論寺へ行けるのですが、
スギ花粉症の夫が鼻をグズグズさせているのでUターン、小町通りへ行きました。

鎌倉の花:
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大巧(だいぎょう)寺。数十種類の椿が咲いている。

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紫陽花の若芽。

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ワラビ? ゼンマイ? 学問について侃々諤々の僧侶たち?

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さらに苦悩する僧!! @妙本寺
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by youyouhibiki | 2009-02-21 23:02 |  鎌倉散策 | Comments(0)

鎌倉番外編 辻邦生の本

鎌倉に行くと必ず立ち寄るのが、
小町通りにある「木犀堂」という古書店です。

このお店では堀田善衛『定家明月記私抄』や『ゴヤ』、
装幀家・栃折久美子さんの『ワープロで私家版づくり』など、
今までにもいくつかの「お宝」を見つけました。

書籍は整然と本棚に収められ、中央の広いテーブルの上には
数冊の本が間隔をあけて置かれています。
このお店にあるのはただの古本ではなく、
ご店主が「お客様のために取り置きしておきました」
と言っているような本ばかりです。

この度も、お寺へ行く途中、このお店に寄りました。
はじめて訪れた友人がじっくり見ていたので、
私もふだんは見ない棚まで見ていました。
そして、ふと気になって取りだした薄い本。。。
函から出すと、背とみきり(というの? コーネル? 小口の天地角の三角形)が革で
表紙と見返しがマーブル紙(それも模様が美しく、とびきり上等そうな)。
天金。辻邦生のサイン入り。
限定300部のうちのNo.6。25000円。

以前、辻邦生のエッセイだったか。。。どこかで読んだことがありました。
本を出すときには必ず別に特装本を作ってもらい、自分用にしたり、
たいせつな方に差し上げたりする、と。。。
タイトルは今、失念しましたが、昭和40年代に出されており、
出版社は聞いたことがないところだったので、
もしかしたら最初から限定300部で出版されたのかもしれません。

ご店主(ちょっとおっかなそう)に、思わず
「素晴らしい本がありますね。。。」と言ったら、
「辻邦生なら他にもまだありますよ」と
ご自分の棚のうしろ(お客には届かない)から出してくださいました。

一冊は革装で、見返しがイタリアのプリント柄。
本文紙は天・小口ともに漉きっぱなし(断たれていない)、
やはり限定300部のうちの一冊。サイン入り。昭和50年代の刊行。

もう一冊は装幀が武井武雄。表紙の金箔のイラストが武井らしい。天金。
限定300部。サイン入り。
これら2冊は18000円だったかな。。。

いずれにせよ手に届く金額ではなかったので遠慮して、
あまりゆっくり見なかったのですが、
昔よく読んだ辻邦生の、特別な思い入れある本を
見せてもらうことが出来てよかったです。


実は、こちらの書店の名前が分からず、あちこち検索していたのですが、
その折、上村典子さんのこのような短歌を見つけてしまいました


  鎌倉市雪の下なる木犀堂古書奥付に朱の印ともる


以前、ブログにも書いた方なのですが、

  とぢ糸は野のみづひきの花の色国文学科書庫二月なり

など、素敵な短歌を作ってらっしゃる方です。
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by youyouhibiki | 2008-12-08 18:15 | 鎌倉散策 | Comments(4)

鎌倉・扇ヶ谷へ その5 北鎌倉

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明くる日は、北鎌倉へ。前日とうってかわった快晴です。
お昼は、予約しておいた「北鎌倉 GALLERY NEST」で
いただきました。
以前、春に行ってお昼をいただいたのですが、
山桜が咲き鶯があちらこちらで鳴き、天国のようなところでした。
今回は(写真だと分かりにくいですが)、ところどころに紅葉の木が見え、
高台から景色を眺めながらお食事をするのは最高です。
噂に高いチーズケーキも、今回いただくことができました♪

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明月院はさすがに人が多かったですが、裏のお庭が一般公開になっていました。
入り口近くのお茶席でお茶をいただくことにしたら
出てきたお菓子はなぜか京都の阿砂利餅。。。
今は大阪に住む友と「懐かしいわね。。。」などと話ながら
おうすをいただきました。
お店を出ようとしたらお店の方が「水琴窟も聴いていってください」とおっしゃって、
以前から聴きたいと思っていたその音色を聴くことができました。

明月院を出てからも、お寺左の細い道を散策し、
天園ハイキングコースの方まで少し入り、
それから引き返して電車に乗り、帰ってきました。
そして夜はぐっすり寝ました。。。 

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一(ひと)むらの絮毛(わたげ)のすすき冬岡(ふゆおか)の
ひかりを吸ひてほしいままなる           寒蝉集より 吉野秀雄

枯るるほど芒はかろき秀(ほ)となりて
冬の陽ざしを掬(すく)ひまぶしむ          悠々蛇足

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by youyouhibiki | 2008-12-07 15:04 |  鎌倉散策 | Comments(4)

鎌倉・扇ヶ谷へ その4 時雨の記

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続く海蔵寺には「十六の井」がありますが、井戸というより泉のように
今も澄んだ水をたたえています。
井戸を見ていると、急に空が暗くなってきました。
ポツッ、またポツッと雨が降り始め、
持ってきた傘を広げたのですが、山門に着く頃には雨は土砂降り。
山門から道路に出たのですがそれ以上前に進めず、
道ばたの屋根つきガレージで雨宿りをしました。

話はそれますが、中里恒子の『時雨の記』は、鎌倉を舞台にした恋愛小説です。
「知人の華燭の典で、二十年ぶりに再会した実業家と、
夫と死別して一人けなげに生きる女性。
人生の道のなかばで、生涯に一度の至純の愛にめぐり逢った二人を描き。。。
(Amazonより)」、けっしてドロドロしていないところが好きな小説ですが、
確かその中で、主人公ふたりがお寺を見ていると急に時雨が来て
雨宿りをするシーンがあるのを思い出してしまいました。

が、しかし。。。

雨脚は強く、足にどんどんかかってくるし、
雷も鳴るし、雨音もひどくて友と話すことができないくらい。。。
とてもそんな悠長な雨ではありません。
(そもそも、一緒にいるのは幼稚園から高校までずっと一緒で、
ほとんど姉妹のように育った親友ですしね。。。orz)

ま、それはともかく、

  どうしよう。。。

と思っているところにタクシーがやってきました。
近くのどなたかが呼ばれたのでしょう、「迎車」ランプがついています。
でも窓をノックして、運転手さんに別の車を無線で頼んでもうらうように
お願いしました。

やがて山門脇の細い道から降りてきたのは
和服の女性3人。和服用のレインコートも着ておられて、
どうやらお茶会が終わって駅へ戻られるようです。
この3人がタクシーに乗り込まれてからも
運転手さんが無線で我々のために無線で連絡をとっていたのですが、
30分以上しないと次の車は来ないとのこと。
友と顔を見合わせていたら、その3人の方がなんと同乗させてくださるというのです。
有難く乗り込ませていただきました。

後部座席に大人4名、前に1人、違反っぽいのですが運転手さんも
親切に乗せてくださって鎌倉駅に着きました。
着いて、運賃890円のうちのなにがしかをお払いしようと思ったら、
「それではお一人200円として400円頂戴しましょう」と中のおひとりが
言ってくださいます。
ところが私は1000円札、友は300円しかありませんでした。
そうしたら、「それでは。。。」と1000円を受け取って600円おつりをくださるきっちりした方。
「後に禍根を残さず。。。」みたいなところが気持ちよかったです。
人生、こういう生き方もあるのね。。。
その方は40歳前後の、和服の似合う目鼻立ちのはっきりした美人でした。

  わぁ、鎌倉夫人やわぁ。。。『時雨の記』や。。。

と思いながら、逗子の定宿(親戚のツテで超お安い)へと向かいました。
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by youyouhibiki | 2008-12-07 14:27 |  鎌倉散策 | Comments(0)

鎌倉・扇ヶ谷へ その3 阿仏尼供養塔

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英勝寺を出て海蔵寺の方に向かうと、
途中に『十六夜日記』を書いた阿仏尼の墓(供養塔)があります。
線路のすぐ傍を電車がごうごうと音を立てて通るのにはびっくりしました。

「鎌倉百人一首」には阿仏尼の

    知らざりし浦山風も梅が香は
    都に似たる春のあけぼの

が選ばれています。

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訴訟のために出向いた鎌倉は、雅な都とはかけ離れた武家集団。
阿仏尼にしてみれば都もなつかしく、また、天皇のお膝元にありながら
政務は鎌倉に握られていることのわびしさも感じていたと思います。
藤原定家の孫の後妻さん。前妻の息子と我が子との間の相続争いのために
鎌倉まで行った気丈なひと。
結局息子の代に藤原家は二条・京極・冷泉の三家に分かれるのですが、
二条家・京極家はのちに廃絶し、
息子為相の冷泉家のみが今日まで歌道と多くの資料を守り伝えているのですから
阿仏尼が果たした歴史的・文学的役割はとても大きなものと思います。

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十六夜日記」より:

あづまにてすむ所は、月かげのやつ(*月影の谷)とぞいふなる。
浦近き山もとにて、風いとあらし。
山寺〔極樂寺〕のかたはらなれば、のどかにすごくて、
浪の音松のかぜたえず。
都のおとづれは、いつしかおぼつかなきほどにしも、
うつの山にてゆきあひたりし山ぶしのたよりにことづけ申たりし人の御許より、
たしかなるたよりにつけて、ありし御返しと覺しくて、

   旅衣涙をそへてうつの山しぐれぬひまもさぞしぐるらん

   ゆくりなくあくがれ出し十六夜の月やおくれぬ形見成べき

「都をいでしことは、神無月十六日なりしかば、
いざよふ月をおぼしめしわすれざりけるにや。」と、いとやさしくあはれにて、
たゞ此〔御イ〕返事ばかりをぞ又きこゆ。

   めぐりあふ末をぞ頼むゆくりなく空にうかれし十六夜の月




(つづく)
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by youyouhibiki | 2008-12-07 13:31 |  鎌倉散策 | Comments(0)

鎌倉・扇ヶ谷へ その2 英勝寺

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鎌倉・扇ヶ谷(やつ)には寿福寺のほか英勝寺・海蔵寺といったお寺があります。
英勝寺は寛永年間に創建された鎌倉唯一の尼寺。
運慶作の阿弥陀三尊如来像が祀られています。
「ちょっと失礼してお写真撮らせてくださいね。。。」と仏さまにお願いしてから
写真撮らせていただきました。

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『「鎌倉百人一首」を読む』から、紅葉の鎌倉を詠んだ歌数首をどうぞ。

水色の鎌倉山の秋かぜに
銀杏ちりしく石のきざはし      与謝野鉄幹

千葉ケ谷(たに)扇ケ谷(やつ)の冬あさみ
椿さきつつ紅葉散りけり        堀口大學

鎌倉のもみぢに来つゝこの谷(やつ)に
在らくさびしくひとりなりけり      釈 迢空


(つづく)
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by youyouhibiki | 2008-12-07 13:02 |  鎌倉散策 | Comments(0)

鎌倉・扇ヶ谷へ その1 寿福寺

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先日図書館で借りた『「鎌倉百人一首」を歩く』は、
2006年に鎌倉ペンクラブが選んだ「鎌倉百人一首」を
鎌倉在住の歌人・尾崎左永子さんが紹介しながら
歌の周辺や歴史や風物を綴った一冊。
(尾崎左永子著・原田寛写真・集英社新書ヴィジュアル版)
素晴らしい鎌倉案内になっているので別途購入し、
鎌倉へ行くときはぜひ持って行きたいと楽しみにしていました。

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第3章「山そして谷そして花」は、このように始められています。

鎌倉は天然の要塞である。三方を山に囲まれ、南だけが、
海にむかって開いている。海は広大で見通しが利くし、
山から敵が攻めようとしても、容易には破れない仕組みになっている。
古来、「鎌倉七口」といって、外から入って来る通路は、
狭い山路か切通しになっていたという。
敵が攻めて来ても、崖の上から迎撃できるのである。

山、とはいっても、海抜せいぜい百五十メートル平均程度の「低丘」の
丘陵である。が、樹々に埋もれた丘は結構山の雰囲気を保っていて、
それぞれ祇園山、梶原山、源氏山、鎌倉山などの名をもつ。
低い平地を囲む山は、そのまま海になだれ込む形で海に接している。(…)

鎌倉の山は無数の襞(ひだ)を抱えていて、
そこに集まる水は、小さな流れを作る。
山国なら「渓(たに)」とよび「峡(かい)」とよばれるのだろうが、
山は低く、流れの規模は小さい。これを「谷戸(やと)」と呼ぶ。(…)
「谷戸」「谷(やつ)」という呼び方は特に鎌倉に多い。
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一日目は、そんな谷のひとつ、源氏山ふもとの扇ヶ谷(やつ)に行ってきました。
寿福寺は1200年、源頼朝の妻政子が義朝(頼朝の父)の邸跡に開基、
日本にお茶を初めて伝えた栄西開山のお寺です。

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ガイドブックによるとここには北条政子・源実朝母子のお墓、
高浜虚子のお墓があるということで、裏の墓地の方へまわってみました。
この日は、午後雨が降るという予報だったので、そのつもりはしていたのですが
まだ雨には遠い空模様。でも、風が吹いて山自身が鳴っているかのような
葉擦れの音が聞こえます。ウィークデーだったこともあり、墓地にいるのは
私たちだけでした。

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お墓はほどなく見つかり、お参りしました。
とくに実朝のお墓には「歌が作れますように(歌が上手くなりますように、の
ずっと前の段階)」とお祈りしておきました。
鎌倉のお墓の多くは「やぐら」と言い、岩をくりぬいているのが珍しいです。

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(つづく)
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by youyouhibiki | 2008-12-07 13:00 |  鎌倉散策 | Comments(0)


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