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2つの美術展

2つの美術展_e0098256_20501822.jpg

「お盆休みの前に仕上げてね」という依頼が多かった中、
無事にすべて納品して、今日午後からが夏休み、
という感じです。

そこでさっそく美術展に行くことにしました。

目的地はサントリー美術館だったのですが、
西新宿から都庁前へ抜けようとして損保ビルの前を通ったら
ちょうど「ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち」展
をやっていたので入ることにしました。

ケート・グリーナウェイあたりからの古今東西(日本も多数)の絵本原画コレクション
(いわさきちひろ美術館収集による)で、小学生も多くきてました。

  見た感想:やっぱり原画は印刷にまさる!

当たり前といえば当たり前なのですが、
微妙なニュアンスが印刷だとこうも失われるか。。。と
正直なところ思いました。

2つの美術展_e0098256_216164.jpg


なかでもすごかったのはゼンタックの原画(上の絵本の中の1ページ)で、
かいじゅうのシッポのあたりはマーカーみたいなので
シャカシャカっと描いているかと思えば、
胴体のところはラメ入り絵の具(?)で描かれていてキラキラ光ってるし、
絵本からは想像できないすごくて迫力のある絵でした。

その後行ったサントリー美術館の
「美しきアジアの玉手箱―シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展」
では、日本にそのままあったら重要文化財になっていただろうというものが
多数あり、眼を愉しませてくれました。

海外に出た美術品というのは残念な気もしますが、
たとえば宗達絵、光悦書のこの「鹿下絵和歌巻」などは、
右半分は日本に残って断簡としていくつもの掛け軸になったのに対し、
シアトル美術館では巻物のまま残っているわけだし、
日本で大地震が起こっても、海外にある美術品は残るわけだし。。。
などとも思ったりします。
(それに外国の方たちに観てもらえるしね。保存状態がひどいものもあるようですが、
そこのところは「ひとつよろしく。。。」みたいな感じで!)

あと、音声ガイドを借りたら、女性の解説に続いてパックンがしゃべっているのに
びっくりしました。w
解説は女の人、美術館の説明や購入の背景、その他はパックンの声で、
ちょっと面白い試み? 愉しめましたよ♪
by youyouhibiki | 2009-08-12 20:54 | 美術


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