夜のブランコ
以前、mixiの日記にこのような文章を載せていました。
私にはとても印象深い光景だったので、
最近になって短歌にして日経新聞歌壇に投稿したのですが、
今日の朝刊に入選しているのを発見しました(!)。
とても嬉しいです。
2006年12月の日記:
さっき、犬の散歩に行ってきた。
いつも行く小さな公園で、夜だというのに子どもたちの歓声が聞こえる。
目を凝らして見ると、3~4歳くらいの外国人の男の子がふたりブランコに乗り、
お母さんらしい人がうしろで押している。
3人は母国語で楽しそうにしゃべりながら遊んでいた。
イスラム圏の言葉のようだが、よくわからない。
(中略)
今日見た子どもたちは母国語を話していた。
だけど、学校に上がり大きくなるにつれて母国語を忘れようとする時期が
来るのではないだろうか?
どうぞこの子どもたちが母国語を忘れませんように、
お母さんといつまでも同じ言葉でおしゃべりができますように……。
そう思いながら夜の公園を通り抜け、家路を急いだ。
今回の短歌はこの光景から出発して、池袋のすみっこという
ひとつの場所が描ければいいなぁ、と思ってつくりました。
思いっきり祖国のことばでしゃべり合う
母子のブランコ夜の東京(トーキョー)
栗木京子先生の選で、少し直していただいてます。
直す前は、
思いっきり祖国(くに)のことばでしゃべり笑う
母子のブランコ夜の東京(トーキョー)
栗木先生の評:
「日本で懸命に暮らしながら祖国を思う母と子。夜のブランコに切ない情感が漂う。」
独学独習で短歌を作っていると、推敲がとても難しい。
新聞歌壇上で、指摘していただけるなんて、とても有難いと感謝。
ますますがんばろうと思っています。
HAPPY EASTER!!
by youyouhibiki
| 2008-03-23 11:28
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