仕事うた
『現代百人一首』(岡井隆編・朝日新聞社)を読んでいたら、
三国玲子という歌人の歌が載っていた。
美術書の編集者であったらしい。
紙を截る音しきりなる工房のかく明るきは心さはだつ
責了と記して惑ひ絶たむとす遠白く照る夜の二条城
検本の一日過ぎゆきとめどなく心は飢うと誰に告げむか
出版と印刷の間のわずかな部分に携わっている私としては、
どこか共感できるし、こういう仕事のうたをいつか詠むことができれば。。。
などとも思ってしまう。
写真は花蘇芳。
by youyouhibiki
| 2008-04-26 11:39
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