『オコナイ 湖国・祭りのかたち』
『歌仙の愉しみ』(岩波新書)で、岡野弘彦氏(歌人、神主の家に生まれる)が
神道のさまざまな行事のことを述べておられるのがとても面白く、
それ以後、神道関係の本をそれとなくチェックしていたら、
昨日、図書館で見つけました。
粛々と行われる湖の国の儀式は、まさに日本ならではの神々への「オコナイ」。
しかも琵琶湖は、子どもの頃によく遊びに行ったせいか、とても懐かしく読みました。
本のアート・ディレクターは祖父江慎氏。(タイトルの字を見て分かりました。w)
神社らしい赤と白の色遣いや、フォントの気配りも、フムフム、な本です。
『オコナイ 湖国・祭りのかたち』より:
雄大な琵琶湖をすっぽりと囲む滋賀県、湖国では、暮らしの折々で
神への感謝と祈りを捧げてきました。
中でも、年頭から春にかけて五穀豊穣と村の安全を願う「オコナイ」という行事は、
神様と村人たちを強く結ぶ大切な儀礼であり、
古くから伝承によって受け継がれています。
本書では、独自性に富んだ「オコナイ」のありようを、
その象徴となる神様へのお供え物と周辺の装飾や道具、
人などに焦点をあて紹介。
とくに、村人たちが中心となって祭りの準備から本祭、
そして神様との饗宴の場である直会(なおらい)にいたるまで
粛々と執り行われるドキュメントからは、現代の生活で薄れつつある、
神と近しくし、礼儀を重んじ、自然と食に感謝する様が
くっきりと浮かび上がってきます。
湖国の風景に溶け込む村々の表情、色鮮やかで不思議なかたちの神饌などを
ページごとに多彩に展開します。
by youyouhibiki
| 2008-07-11 06:32
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